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高段者の奇策(18) [将棋(考察:奇策全般)]

 過去に書きためていた記事の中から。
 将棋倶楽部24で観戦した試合です。


 戦法の名前がわかりませんので、勝手に命名しましょう...名付けて「突撃!▽1五銀」。その名の通り、美濃の端に単独で銀を突っ込ませる奇襲です( ̄▽ ̄)。
 一見すると暴走気味ですが、端は美濃囲いの弱点。突き破れば相応に戦えるようです。最初に銀を捨てるのに少々抵抗を感じますが、実際には銀香交換です。多少の駒損よりも「振り飛車側の端の二手を無駄にする」「美濃の端を詰める」というメリットの方が大きいようです。
 ただ、今回のような▲4八玉型に対しては、端攻めの響きが少々小さいですか。せめて▲3九玉が入った形...可能なら、以前に扱った記事のような▲2八玉型に対して決行したいですね。
 本譜の後手は非常に上手く戦っていたように思います...最後の最後以外は、ですが^^;。
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高段者の奇策(17) [将棋(考察:奇策全般)]

 過去に書きためていた記事の中から。
 将棋倶楽部24で観戦した試合です。


 「ワンダー流変則左玉」...高段者の試合で、極々稀に目撃します。私自身は最近は高田流寄りなので:)、ワンダー流は久しく使用していません。この戦法は右四間飛車で自分から状況を打開できるため、高田流左玉ほどには受け身にならない利点があります。

 終盤に後手が即詰みを逃したのは残念でしたが、中盤の捌き方は参考になりました。
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高段者の奇策(16) [将棋(考察:奇策全般)]

 過去に書きためていた記事の中から。
 将棋倶楽部24で観戦した試合です。


 後手の作戦自体は、やや失敗気味でしょうか。先手は攻防共に理想形を築くことが出来、後手は一方的に受け身になっています。尤も、そこから大きく崩れない後手の力量は凄いと思いますが。
 112手目のような必殺の手は気持ちが良いですね。まるで居合い抜きのような一撃。リアルタイムでこのような手を見ることが出来て嬉しかったです(* ̄▽ ̄*)。
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高段者の奇策(15) [将棋(考察:奇策全般)]

 以前にどこかで書いたよーな気がしますが:)。このブログでは棋譜の種類に応じてフラ盤の背景色を区別しています。
・自分の対局譜:薄緑系(#eeff77、にわとりさん、マウス、新緑)
・高段者の奇策:薄赤系(#ffe4e1、桜、紅葉)
・定跡や研究等:薄青系(#e6e6fa、蚊遣り豚)

 今回は高段者の棋譜から。


 単独で銀が端に突っ込むのを見て唖然( ̄□ ̄)とした一局です。
ひと目無筋に見えましたが、意外にも勝負になっています。成立条件が結構厳しそうですが、これが成立するなら面白いですね。
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高段者の奇策(14) [将棋(考察:奇策全般)]

 将棋倶楽部24で観戦した試合の中から。


 3手目▲6八玉。振り飛車党への挑発とも受け取れる一手です。早々に二段玉を決めるのは私には抵抗がありますが...本局のように角換わりを前提にするならば、意外と指しにくくないかもしれません。んー...でも、無理ですね。角換わりにおける私の持ち技は「角換わり右玉」だけですから:)。左に動きたくありません^^;。
 中盤での機敏な仕掛けは流石。玉飛接近も何のその。形に囚われずに戦えるのは羨ましいです。
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高段者の奇策(13) [将棋(考察:奇策全般)]

 高段者の棋譜検索から。


 こういう奇策で勝つと楽しいでしょうねー。負けた方は相当悔しいと思いますが^^;。二試合とも相手のミスで決着しているので、作戦自体が有効か否かを論じるのは難しいですが...少なくとも、序盤で作戦負けをする心配はないようです:)。
 二試合目は角交換から居飛車で戦っていますが、これは希有な例でしょうか。この類の「腰掛け角」型の戦法は飛車を振って戦う場合が多いと思います(参考:3手目▲5六歩戦法)。尤も、腰掛け角側からは角交換を拒否出来ませんので、角交換~居飛車で戦うパターンも予め研究しておく必要があります。
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高段者の奇策(12) [将棋(考察:奇策全般)]

 高段者の試合から。運良く、自分の使用する戦法同士の一戦を観戦することが出来ました。


 「雁木」対「矢倉右玉」。ともに飛車を切りにくい陣形です。逆に言えば、相手の飛車を奪うことが出来れば試合を有利に運べるということになります。本局は雁木側がどのような攻め方を見せてくれるのかなぁ...と、先手の作戦に期待して見ていたのですが、何だかおかしな展開になりました:)。
 雁木側の石田流は、構想にやや無理がありましたか。雁木の形状を生かすことが出来なかったようです。一方の右玉側は「三段玉」の形で上部に厚く構えて、先手の攻め筋を完全に封じていました。まるで駒落ちの上手の将棋を見ているような、見事な指し回しだったと思います。
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高段者の奇策(11) [将棋(考察:奇策全般)]

 今回は将棋倶楽部24での棋譜ではありませんが、興味深い棋譜を見つけたので紹介いたします。2003年に行われた銀河戦の中の一試合です。
※ここでは棋譜の一部だけを紹介します。最初~最後まで通して御覧になりたい方は、銀河戦の公式ページを参照してください。


 後手陣は現代感覚とはかけ離れた布陣です:)。「堅さ」はないものの、3・4筋に位を張って大きく陣地を取り、「広さ」と「バランス」に優れた形になっています。『高田流』のバリエーションには、急戦タイプの「変幻位取り」と持久戦タイプの「左玉」がありますが...本譜のように三段玉にする構想は画期的ですね。私には思いつかないアイデアでした。私も実戦で試してみようかなぁ。
 本譜は先手が銀冠に組んだのを逆手に取って、後手は2筋から攻めました。先手の▲2六歩~▲2七銀が入らなかった場合に、後手がどこに争点を求めたのかは興味が湧くところです。
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高段者の奇策(10) [将棋(考察:奇策全般)]

 将棋倶楽部24にて、高段者の試合観戦から。
左玉のようで左玉と異なる、不思議な陣形を目撃しました。


 41手目で完成した先手陣は、左玉...というよりは角落ち定跡の上手(金象眼)を彷彿とさせる構えです。先手は6筋の位を取れていたらもう少し戦いやすかった気がしますが、序盤に▲6六歩・▽6四歩の交換が入っていますから仕方ないでしょうね。
 終盤はやや縺れた印象がありますが、中盤の桂捨てから馬を作って右辺を押さえ込む順は見事でした。
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高段者の奇策(9) [将棋(考察:奇策全般)]

 将棋倶楽部24にて。たまたま観戦していた対局で、珍しい戦法を見ることが出来ました。


 英春流『かまいたち』。本来は対四間飛車用の戦法です。『高田流左玉』と同じくらい出現率の低い戦法だと思いますが、高段者にもちゃんと使い手がいるようです。
 この戦法は5筋の位を取れないと組むことが出来ないため、中飛車相手には使えないと思っていたのですが...まさか位を奪い返して組んでしまうとは。振り飛車穴熊に対しては特に相性の良い戦法なので、本譜は先手側がうまい戦法選択をした印象があります。
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