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棋譜再現Flashを比較して [管理用Memo]

 このブログのアクセス解析を見ていると、「棋譜再現Flashの使い方」を検索してここに辿り着く方が時々いるようです。設置の仕方についてはかなり昔の記事(07/11/0907/11/10)に書きましたので、今回は私が使ったことのある棋譜再現Flashの性能を比較してみようと思います。

・kif2swf

 多くのブログで見かけます。棋譜再現Flashの中では一番広く使われているものではないでしょうか。提供元は「王子南交差点」です。
 私の主観で特長を挙げると、
1.見た目がコンパクト
2.駒落ち・局面図に対応している
の2点でしょうか。両方の利点とも、このFlashが広く支持されている理由だと思います。2の利点は、「詰め将棋」や「特定局面からの検討」にこのFlashを使用出来るということです。
 一方、難点を挙げるとすれば、
3.Flashと棋譜が一体化している
4.コメントが盤面に重なる(字数制限は無し)
の2点でしょう。3はこのFlashの特徴で、1つ1つの棋譜毎に別々のFlashを作成することになります。外部の棋譜ファイルをFlashで読み込む方式ではなく、「棋譜を組み込んだFlash」を作成して再生する方式です。このため、作成したFlashから元の棋譜ファイルを参照することが出来ません。
※追記(09/02/11):
 最新版(ver.0.2.5)においては、コメントと盤面を分けて表示することが可能です。

・KiFLA v3.0s

 ブログではあまり見かけませんが、将棋関連のHomepageではよく利用されているのを見かけます。かく言う私も、自身のHomepageで使わせて戴いております。提供元は「KiFLA」です。
 大きな特長は、
1.見た目が非常に綺麗
2.背景・駒・盤など全ての色を指定可能
3.開始・指了局面を手数で指定可能
の3点です。外観の美しさに関しては、KiFLAが一番だと思います。さらに、色をかなり自由に変更出来ますので、自分のWeblogやHomepageに合った配色にすることが出来ます。この「外観」と「配色の自由度」がKiFLAの最大の特長でしょう。駒落ちや局面図には対応していないようですが、例えば「35手目~67手目まで再生」といった指定が出来ますので、特定局面からの検討も可能です。
 難点を挙げるとすれば、
4.駒落ち・局面図に対応していない
5.コメントが盤面に重なる(字数制限あり)
6.棋譜ファイルをそのままでは使用出来ない
の3点でしょうか。4は前述の通りです。5のコメントが盤面に重なる点はkif2swfと同じですが、KiFLAではある程度位置をずらせます。6については、KiFLAで棋譜を読み込む際には、.kifファイルに所定のヘッダー(色や開始手数などが指定されたもの)を付ける必要があるということです。棋譜の数が少なければ大した作業ではありませんが、私が以前に200近い棋譜を扱った際には結構な手間がかかりました。

・フラ盤β0.4

 現在、このWeblogで使わせて戴いているものです。提供元は「三間飛車のひとくちメモ」です。
 主な特長は、
1.棋譜ファイル(.kif/.csaともに)をそのまま読み込み可能
2.1つのプレーヤーで1度に複数の棋譜を読み込み可能
3.フリーモードを搭載
4.背景色を変更可能
5.盤とコメントが重ならない
6.駒落ち・局面図に対応している
などでしょうか。1の利点が大きいです。kif2swfは.kif→.swfへの変換、KiFLAはヘッダーの追加が必要ですが、フラ盤は棋譜ファイルをそのまま使うことが出来ます。これは、棋譜に何か訂正が必要な時に「.kifファイルを編集して保存し直すだけでOK」ということでもあり、先の2つに比べて便利です。2と3は他にはないフラ盤独特の機能。4の配色の自由度はKiFLAほどではありませんが、背景色は変更可能ですので、自分のWeblogやHomepageに合わせた色調にすることが出来ます。そして、私にとって結構嬉しいのが5。先の2つと違い、フラ盤だけが盤とコメントが重ならないのです。kif2swfやKiFLAのように、全体をコンパクトにまとめるために盤とコメントを重ねるのは一理あると思います。ただ、このブログのような用途で使用するならば、盤とコメントは別々の方が見やすいです。
 難点は...挙げるとすれば1点。
上の6の補足になりますが、バージョンβ0.4時点では.kif形式の局面図には対応していないようです(.csa形式の駒落ち・局面図、及び.kif形式の駒落ちの棋譜には対応しています)。従って、「詰め将棋」や「特定局面からの検討」に使用するならば棋譜を.csa形式で扱うことになりますが...これは慣れていない人にとっては少々使いづらく感じるかもしれません。
※追記(08/08/19):
 バージョンβ0.5にて、「フラ盤」は.kif形式の局面図に対応した模様です。
※追記(08/10/16):
 バージョンβ0.6にて、「フラ盤」は開始局面の手数指定に対応した模様です。
※追記(09/02/11):
 バージョンβ0.7にて、「フラ盤」は分岐のある棋譜に対応した模様です。

**********

 上で紹介した他にも、「Kifu for Flash」(「Kifu for Java」のFlash版)というものもあるようです。どの棋譜再現Flashにもそれぞれに優れた点がありますので、「どういう用途で使いたいか」に合わせて選択するのが良いと思います。機能の点で選択に迷ったら、後は好みで選びましょう:)。
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