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高段者の奇策(2) [将棋(考察:変則左玉)]

 将棋倶楽部24にて。いつもの如く高段者の対局を観戦しようと画面を開いたら以下の局面でした。


※注:上のFlashは局面を固定してあるので動きません。
 おお...後手は左玉ですか。しかし、5筋の歩が突かれていない形ですね。どういう経緯でこの局面になったのか興味が湧いたので、少し調べてみることにしました。18手目からです。


 出だしは石田流三間飛車対右四間飛車ですが、ここからの後手の構想が面白いです。4筋の歩を突かずに▽4四角と上がり、じっと▽6一飛と引きます(30手目)。4筋の位を取っていませんが、ワンダー流変則左玉と似た布陣です。この段階では、私にはまだ後手の作戦がわからなかったのですが、36手目▽2四銀~38手目▽3三桂で狙いが明らかに。後手の狙いは「高田流逆棒銀」模様の端攻めでした。そして角銀桂を捌いた後の68手目▽2一飛で左玉の形に。この試合はこのまま後手が快勝しています。
 戦法の正式な名前はわかりませんが...雰囲気としては「右四間逆棒銀左玉」でしょうか(笑)?戦法の名前はともかく^^;、最初に右四間の構えを見せて相手を牽制し、その後に1・2筋を狙って飛車を転回する指し方はワンダー流変則左玉と共通しています。右四間飛車模様の出だしからの狙いの1つとして、覚えておくと作戦の幅が広がりそうです^^。
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