棋力を維持するために（１）

　昨年のリハビリ対局の効果で段々と昔の感覚が戻りつつありますが、対局から遠ざかっているとまた棋力が下がってしまいます。現在の棋力を維持するためには、ある程度の頻度で実戦に身を置く必要があります。というわけで、久しぶりに将棋倶楽部２４で指してきました。

　後手が私。この試合は序盤に相手に翻弄されました。３手目▲９七角～５手目▲７五角で「もしや一間飛車か！？」と思い、６手目▽８四歩と角の利きを遮断してみました。これに対して先手は９手目▲５八飛。端ではなく中央に飛車を振ってきました。この戦法は「端角中飛車」と言うそうです。私はこの戦法を知らなかったために、序盤の駒組みに苦労することになりました。
　こちらとしては、どうにか自分の知っている陣形に持っていかないと戦えません。３４手目▽６二金から、糸谷流右玉への組み換えを図りました。先手には銀冠に組まれてしまいましたが、後手は７２手目で攻撃陣が整い、勝負出来る形に。先手の左銀の活用が間に合ってしまったために、後手の４筋からの攻めはやや無理気味でしたが、強引に突き破りました＾＾；。
　終盤は１００手目の▽６九飛が悪手。ここは▽５九飛と打つべきでした。６九から飛車を打ったために、１０５手目に▲７二金▽同玉▲３六角！の筋が生じてしまいました。対局中に私はこの筋に気づいて青ざめたのですが、先手の方は気づかなかったために後手の勝ちとなりました。
　序盤は作戦負けでしたが、中盤に自分のペースに引き戻せたのが勝因でしょうか。